秋田へ!(2日目/男鹿半島編)

※2日目を書いたら1日目よりも長くなったので、2日目を更に2つに分ける事にしました…(備忘録というにはあまりに長い旅行記だな…)。


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◆泣ぐコはいねがー


旅行2日目 9/13。
旅のサブメインである“生のナマハゲ”を拝みに、秋田市から男鹿市へ電車で(所要時間は約1時間)旅立つ事に。
2泊目は秋田市内のシティホテルに宿泊するので、旅支度をまとめ秋田駅のコインロッカーへ入れ、いざ男鹿へ。


東北旅行だし、せっかくだから車借りてドライブってのが本当は1番良いんだろうけど。
でもワタシ運転チョー下手だしね、事故とか恐ろしい事を考えるよりは、多少時間に融通効かなくても電車の旅がいいなって思ってしまう。


でも事実、JR奥羽本線からJR男鹿線まで乗車したワケなんだけど、とても素朴な路線で長閑で良かったですよ。
「お降りのお客様は、電車の一番前の車両へ来てボタンを押して降りて下さい」という説明もすごく新鮮だったし、一駅一駅がメチャメチャ長かったのも印象深かったし。


そうそう、こんな車両に乗って男鹿まで行きました。

  




その名も「男鹿号」。
近くで見るとなかなかの迫力。
赤バージョン・青バージョンの2種類があるようです。



電車に揺られる事1時間。目的地最寄り駅のJR羽立駅へ到着。




嗚呼、こういう駅大好きなんだよ〜!
……予想通り、タクシー乗り場に運転手さんが待ち構えていたのでそれに乗り目的地へ向かう。
道中……「信号無ェ!! ある訳無ェ!!」な感じの道をひたすら疾走しました。


しばらくして、目的地へ到着。


http://www.namahage.co.jp/namahagekan/


いやー、秋田に行くからには是非行きたかった場所だったんですよ。
でもって、ここで行われるナマハゲの実演を是非とも見たかった。
毎年大晦日の「行く年来る年」で秋田の子供がぎゃんぎゃん泣き喚いてる姿を見て、いかに怖いのかを体験したいってのもあったし。


知ってましたか?
「怖い」という事をとかくクローズアップされがちなナマハゲですが、家に上がる行動ひとつとってもきちんと段取りが組まれているのですよ。
因みに私はここに来るまで全く知りませんでした。


主な事項として


むやみに家々に上がるのではない(先立という役目の人が家主にナマハゲが来たことを告げてから家に上がる)。
・家に上がる時や、「泣ぐコはいねがー」などと荒々しい奇声をあげる時、来年も豊作であるように祈願しつつ再び家の中を歩き回る時…などに、必ずしこを「七・五・三」の回数の順で踏んでから行動を行う


などです。

しこ踏みは男鹿真山に伝わる昔からのしきたりで、しこを踏むことによってその家の子供たちが病気や怪我などせず、幸福になれるようにという意味がある…とされています。
最後に、ナマハゲは主人から悪い子のかわりに餅や御祝儀を受け取って出ていきます。
……長々と書きましたが、とてもオメデタイ行事なワケですね、ナマハゲって。


という事で見てきましたよ、実演。
実演中は撮影もOKという事で、早速携帯カメラで撮影。



感想。
「あれは……怖いよ!!
いい年こいた大人もびっくらこいただよ。


あとはナマハゲ館で様々な面をつけたナマハゲの実物展示を見てきました。
今まで知らなかった(というより意識してなかった)のだけど、男鹿半島の中でも集落ごとにナマハゲのいでたちって違うんですね。
俗に「天狗が怒ったような表情」が私の中のナマハゲだったんだけど、それも男鹿の中の一集落に過ぎないわけですよ。


まぁ、実物はこんな感じで展示されてました。



日本独特のグルーミー(?)な表情はごく一部。
どことなくポリネシア美術を髣髴とさせるものや、ハロウィンのカボチャ魔物(?)に似たものもありました(そう考えるとヨーロピアンな感じもするなぁ)。
こうして見てみると、ナマハゲ一つ取っても色々な表情があってすごく面白い。
土産にナマハゲ物の本でも1冊買って来れば良かったかな、と今になって思います。


その後、施設の横にある峠の茶屋的なところで昼食。




一緒についてる御幣餅に山椒が効いててンマかったです。


その後、こういった写真を当然撮りました。



ウラタロスになった私


◆おまけ



………何でもナマハゲ付けたらいいってもんじゃない。


その後、その日午前中だけ仕事だった旧友の旦那様が車で男鹿まで駆けつけて下さり、合流。
秋田ドライブを楽しみながら次へ向かったのは…パラグライダーのメッカでもある場所でした。


◆走れ走れ走れ〜♪


お次はここへ行って来ました。


http://www.oganavi.com/data/074.htm


秋田のパラグライダーのメッカ、寒風山(かんぷうざん)。
いかにも寒そうな地名ですが、非常に風が気持ち良かったですよ。
パラグライダーはどうやらきちんとスクールに通った人のみができるらしく、残念ながら挑戦はできませんでしたが。


そんな中、私が撮影した今回の旅行の珠玉の1枚はコチラ。




たたずむ友人(特に意識させたわけではない)。
我ながらお気に入りの1枚です。


友達と旅行に行く時などカメラマンをする事が多い私ですが、その中でも彼らの「後ろ姿」をよく撮ります。
ピースして構えるよりも自然な感じがして、とても好きなのです。


で。
この寒風山にいた時に思ったのですが、ここでのBGMは「走れ走れ」という曲だな、と。
別に歌詞に「草原」とか全然出て来ないんだけど、ここに居た時にずっと「“走れ走れ”が合うな〜」と思っていて。
因みに、こんな曲です。
私が最初に聴いたバージョンとは違うんですけど(アニメの主題歌という事も今知った(^^;))。



………げっ!これ菅野よう子編曲なんかい!!知らなんだー!!



(2日目/能代編 に続く)