「RAIN MAN」観ました

タイトル通りでございます。
映画「RAIN MAN」を観ました。


レインマン [DVD]

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ダスティン・ホフマン演じる自閉症の兄と、トム・クルーズ演じる健常者の弟のヒューマンストーリー。
ストーリーの殻となる部分も、その結末も全く知らないまま映画を観るのは久しぶりで、ちょっと観るつもりがどんどん引き込まれてしまいました。


ダスティン・ホフマンの名前は以前から知っていたけど、演技する姿を見るのは実は初めて。
観た感想は……一言。


「登場人物がのり移ったかと思いました」


これに尽きます。


体の動かし方、目の動き、いつまで経っても同じ所をぐるぐる回ってしまう会話……。
この役を演じる為に彼はどんな役作りをしたのだろう?と思わずにはいられませんでした。


特に印象に残ったのが、ダンスのシーン直後。
「抱き締めてもいいか?」と言った弟に、兄が「ああ」と応える。
しかし、実際抱き締められた兄は、肌に触れられた事により驚き、パニックを起こし大声を上げてしまう……。


映画にありがちな大事件らしき大事件を敢えて描かず、2人の少しずつだけど確実に起こっている心の変化のみをポイントにして描いていった点が素晴らしいと思いました。


また最後の、心は通じつつあったけど、それ以上に超えられない「何か」によって訪れてしまった別れがやけにリアルに感じられました。
ここをラストに持ってくるか!と心の中で叫んだのも事実。


エンドロールが流れてる間、いつの間にやら一緒になって観ていた相方が一言。
「これ、アカデミー賞とか取ったんやんな?」
と。
よほど興味深い内容だったのでしょう。
「当然取ったやろ?取らなおかしいやろ?」
と言わんばかりの問いかけ(?)でした。


観た後ググッてみたら、案の定受賞しておりました。
すごいなぁ、やっぱり。
長い人生のうち、通り過ぎる事なく1度は観るべき作品だと思いました。