試験が終わりました

去る2月3日、大学の試験がありました。


「毎日2時間・週5日の授業2ヶ月分+α」の範囲で出される試験……。
日本の大学の試験と同じく60点以下だったら再履修というおおよそ経験したくない罰が待っている……という事で、おバカな私でもここ数日は珍しく机に向かっておりましたですよ、ええ。


結果として、再履修の刑は免れたので、その点は良かったんですが。




でも、凹みました。
とっても凹みました。





理由は………




リスニングの問題をかなり落としていた




という事ですよ、ええ。






答案が返って来て点数を確認した後に、自分の弱点を把握すべく、真っ先に配点についてメモを取りましたさ。*1



・ ・ ・



自分の力の無さ……恥を忍んで暴露してしまいますと、試験は100点満点で、今回の問題数は59。
その内訳としては


1.絵を見てリスニング(問題・問い共に2回音読) → 三択問題 1〜6 (6点)


2.簡単な文章のリスニング(問題・問い共に1回音読) → 三択問題 7〜16 (10点)


3.1つのお話に対して2つの設問(問題・問い共に1回音読) → 三択問題 17、18 と 19、20 (4点)


4.漢字+bpmf または Pinyin のみの文章(7〜8行ぐらい)を2つ、30秒黙読した後に2分以内で音読 → 21、22 (10点)


5.絵を見て、特定の文法を使って声を出して解答する → 23、24(15点)


6.文法書き問題 → 三択問題 25〜34 (10点)


7.単語選択問題 → 10個のカッコを適切な単語を入れて埋める 35〜44 (10点)


8.Pinyinから漢字を書く問題 → 45〜49 (5点)


9.特定の文法を使って書き換え(覚えてるのは「没想到」とか) → 50〜59 (30点)



……といった感じでした。
(視聴覚室みたいな場所で実施したので、4と5については各自の席に設けているテープで録音されています)


ここで、大きくは1〜5の「聴く」部分、6〜9の「書く」部分と2つに分けられるのですが、私は前半の「聴く」試験が圧倒的にできなかったです


勿論後半の書き問題もたくさん間違ってる所はあったんですが、台湾の中国語の文法なんて「10人いたら10通りの文法があるのか?」って言いたくなるぐらい、ビックリするほど明確な答えがなかったりする*2ので、そんなに落ち込む事はなかったんですが。


リスニングは………凹みました。
だって1と2だけで行くと半分近く落としてたんだもん。
まともに点を取れたの8だけですよ。
漢字書ける民族に生まれてよかった!と思ったけどわずか5点ですよ。


いくら台湾に来て初めての試験だったと言っても。
段取り分かってなかったと言っても。*3
緊張し過ぎです、私。
どこまで適応能力ないんだ、私。


あああ、あんなワケが分からんまま上ずった声で喋った私の中国語の入った録音テープを先生に聞かせてしまったのかと思うと、恥ずかし過ぎる。
お金払ってもいいから、あんなテープこの世から抹殺してしまいたい。
そんな気分でいっぱいです、ハイ。


リスニングのあまりの出来なさっぷりに落ち込んで帰ると、相方が相方なりの慰め方で慰めてくれました。
まぁ何かと言うと




「音声トレーニングしてなかったら、日本人なら誰でもそうなるって」




という、至極当たり前で至極耳の痛いお言葉でした、ええ。


私が最近思う、外国人の方に絶対に理解してもらえない事の1つに「日本人の外国語リスニングのできなさ」があります。


私は今まで生きていて「日本語って難しいよね」とワケもなく思っていましたが、こちらに来てその考え方はなくなりました。
日本語って簡単だと思います。
確かに細かい助詞やビジネス文書で必要とされる敬語*4の使い方は難しいと思うけど、表記や発音に関しては世界でも稀に見る簡単さじゃないかと思うのですよ。


実際相方に聞いてビックリした(っていうか凹んだ)のが、世界各国で実施した英語の会話能力テスト(か何か)で、日本人の結果が160数カ国中140位台だった、という事*5
これって、日本人が如何に平坦で単調な音の響きに慣れ過ぎているか、っていう事だと思います。


要は全く適応できてないんですよ、「カタカナで表せない音」というモノに。
「ド」と「ドのシャープ」が同じ音に聞こえてしまうようなモンだと思うんですよ。
楽経験のない人が川の流れを聴いて「えー?この流れの音、ドレミファソラシドで表せるよ〜?」と絶対音感のある人に言われて「んなモン、分かるかー!!!」と憤る感じだと思うんですよ(どんどん分かりにくくなってる)。


あああ、小さい頃「メリーさんの羊」をアホほどピアノで弾いたお陰か、ピアノから聴こえる音も「○長調」であるかもすぐに分かる耳は持てたけど、今は「an」と「ang」が聞き分けられるお耳が欲しいわ。


因みに、私の大学時代の友人には語学がおできになるお方が多くいらっしゃいます。
もう既に英語で独り言とか言っているであろう方とかね。
1度もフランス語聞いた事ないけど、きっとフランス映画の吹き替えとかできるに違いないと思う方とかね。
………いかん、「語学の壁なんてあったか?」(←しかも絶対過去形)とか言われそうだwww
彼らの語学に苦しむ姿が全く想像できんぞ………。


でも。
今の自分の姿はあまりにも悔しい。
ベトナム人のクラスメイトに「日本人は漢字が書けるからテストなんて楽勝でしょ?」って言われてしまうのに点が取れない自分が悔しい。
「母国語が6つもトーンがあるベトナム人だったらそりゃー中国語の聴き取りなんて楽勝だわい!」と負け犬根性丸出しで思ってしまう自分が悔しい。


そんなこんなで。
とにかく凹みました。ハイ。
相方の指摘通り、音声のトレーニングしないといけないですね。ハイ。

*1:私の通っている大学は小テスト類も全て点数を確認したら回収されてしまうので手元には残らないのです

*2:2人に同じ質問をしたらその2人が「私はこう思う!」「いや、違うよ!僕はこう思うよ!」という議論が始まる事が1度や2度ではない。そもそも何故議論が始まる必要があるのだ……?

*3:録音が始まって一斉に皆が自分の中国語名と学籍番号を大声で言い出す光景に圧倒されたチキンな私

*4:婉曲表現多いしね

*5:結構昔のデータらしいけど強ち間違ってないと思う