ほぼ一人旅@台中(1日目)

3月31日から4月2日の3日間、2泊3日で台中へ行って来ました。
例によって相方は仕事の関係で、私はただ単に着いて行っただけなんですが…。


相方の仕事の関係上、宿泊する宿は台中からバスで30分以上走った所にある東海大学
当然ですが「TOUKAI UNIVERSITY」では現地の人には通じません。*1
バスしか交通手段ないわけだし、しょっぱなから「こりゃ大変」ってな感じです。


さて。
台北から台中へのアクセス方法ですが。
今回、行きは同僚の方の車に乗せてもらえる事になり、朝に相方の職場に集合し車を走らせる事2時間半。
台中市内からバスで30分の小高い丘陵地?にある私立・東海大学に着きました。



キャンパスの広さですが、ハッキリ言ってタダモンじゃないです。メチャメチャ広い。
この広さを言葉だけで表現するのはとても難しいと思うので、こんな写真を貼り付けてみます。



手渡された構内地図を見てもキャンパスの最果ての場所に「農牧場」がしっかりと記載されている辺りにスケールのでかさを感じます。
農学部があるのか?と思ったけど、確認は取れませんでした。でもまぁあるのでしょう、きっと。


午後イチから相方は大学内で仕事ですが、私はさすがに大学内にいてもしょうがないので台中駅周辺まで行き、夜まで観光を楽しむ事にしました。
ここ数日「テニプリ」を見るのに夢中になって*2、台中の地理について全く調べていなかった私にとって「ここから一人で駅まで行って観光して戻る」というのは「タラちゃんの初めてのお使い」並に厳しい予感がしますが。


でもまぁ何とかなるでしょう。
携帯もあるし。
英語もダメだし中国語なんてもっと喋れないけど、メモとペンとお財布さえあれば何とかなるじゃろ!
と、人生史上嘗てないほど下調べをしない状態で「ほぼ一人旅」に出たのでした。


「まずは大学の校門から出てるバス停を探してね」
という秘書さんの言葉通り、構内を歩き回ったのですが…。



学校のシンボルである「ルスイ教会」*3を撮影したのを最後に、見事に道に迷いました
台中に出る以前に学校から出れない、と言う状況に冗談抜きで陥ったワケですが、何とかバス停を発見し一息。
しばらく待ってみてもバスがなかなか来ないので、2つほど向こうの停留所まで何となく歩いたらようやくバスが到着し、乗車する事ができました。


・ ・ ・


台中のバスは8kmまで運賃は20元で、それ以上は距離制を取っている為、明らかに20元を超える遠距離だと小銭が必要になります。*4
東海大に着いた時点で、相方の同僚に「台中までの運賃は27元」という情報を仕入れていたものの、1人で乗るのはさすがにドキドキするもので。
考えてみたら、海外で1人でバスに乗るのってココ台中が初めて。
台北並みに運転荒くて、運ちゃんも気性の荒い人だったらどうしよう…と、最初はビビッておりました。


乗った瞬間から何やら中国語で声をかけられ、しょっぱなから「Sorry?」としか返せなかった私。
すると「オー、アンタ台湾人じゃなかったのね〜」と残念な顔をされました。
どうやら業務連絡ではなくただ単に陽気に話しかけていただけだった模様。


日常生活で買い物をしている時等でも思うのですが、中国語で話しかけられて答えられない時はやはり切ない思いをします。
「折角話しかけてくれてるのに、申し訳ないね…」と思ってしまう。
頑張らねば。


東海大からは2つほど先の停留所からバスに乗った為、降車する時に料金を尋ねる中国語をメモに書いて見せたら、運ちゃんは英語で「25」と答えてくれました。
う〜ん、台中の人なかなか親切だぞー。


・ ・ ・


バスに揺られる事約40分、台中駅に到着。
ガイドブックを見ながら「ルネサンス様式のお洒落な駅舎を拝んでやろうじゃないの!」と思い、辿り着いたら…。



……しょこたんもビックリの猫ミミ少女が駅の前に立ちはだかっておりました。
ある意味待ち合わせ場所としては最適だとは思いますが…もっとねぇかよ!!とツッコみたい気もします。


駅舎を拝んだ後は、このイベントの主催である市政府へ足を運ぶ事にしました。
この市政府は美しい外観もさる事ながら、館内の見学が自由にできるそうなので(勿論市政府としての機能も現役バリバリです)何だかワクワク。



どことなく、自分の通っていた大学を髣髴とさせる雰囲気でした。
ここの2階に観光課が設けられており、日本語の旅行者用パンフレットを入手し、次なる目的地である台中の「テーマレストラン」を目指す事にしました。


・ ・ ・


さて。
私が台湾国内旅行においてとっても頼りにしている本がございまして。
それがコチラ。


台湾〈’09‐’10〉 (新個人旅行)

台湾〈’09‐’10〉 (新個人旅行)


「新個人旅行・台湾版」でございます。
今回も例に違わず持って来たワケなんですが、ここまで来て気づいた事があります。
恐らくですが、台中市内の地図の縮尺度が違うんじゃないかと。
地図だけで見ると台中駅〜市政府の距離は400mも歩けば着くように書かれていますが、私どう考えても1kmは歩いたんじゃないかと思うんですよね…。


という事は置いといて、次に目指したのが台中駅から北東にある「台湾香蕉新楽園」というテーマレストラン。
ガイドブックを見ると「新民高中」というバス停から徒歩3分で着くと書いてありました。
よっしゃ、この地名なら漢字でも楽に書けるし、バス停さえ辿り着けば後は何とか探せるぞーという事で、気合入れなおしてバスに乗り込みました。


台中のバス運ちゃんはやはり親切で、私が中国語を話せない人と分かると「どこ行きたいの?紙に書いて」とゼスチャーで伝えてきてくれました。
迷わず「新民高中」と書いて見せると「オッケ〜イ♪」と、ニコニコ顔で運転をし始めました。
行った事もない場所だし、新民高中のバス停付近の風景も見当もつかない状態で乗ったけれど再び運ちゃんから「小姐!」と呼びかけられて、ようやく到着した事が分かりました。*5


でも、だ。
確かに、新民高中と書かれているバス停には着いた。
でも…ガイドブックに書いてあるバス停の位置と明らかに違う。
この「新個人旅行」を編集してからバス停の位置が変わったんだ、そうだそうだ…と思い込む事にして、とりあえずは目の前の



巨大な大仏*6を目印に、再び目的地を目指す事にしました。
この大仏がいかにデカイか、すぐお分かりいただけるかと思います…。


そして更に20分ほど迷い歩いた結果、ついに「台湾香蕉新楽園」に辿り着きました。





約60年前の街並みが広がる、台中でも有名なテーマレストランです。
オーナーのコレクションを専属の設計士が再現したものらしいのですが、こういう古めかしい雰囲気のお店大好きな私としては非常に落ち着けました。


入口付近の店でチベット・ミルクティー*7を飲む事に。



一緒に撮影したのは、ミルクティーに敷かれていたコースターと、テーブルサイドにあったナフキン
こういうこじゃれた雰囲気のお店って大好きでして。
更に妙に感動したのがBGMが中国語版の「北酒場だった事。
つくづく、私のツボを押さえてくるよなぁ、このお店。


このお店は個性的な街並みもさる事ながら、手作りにこだわった点心類が美味しい…との事だったのですが、先ほどのミルクティーでお腹がいっぱいになってしまった為、夕飯は台中市内で食べる事に決め店を後にしました。
すると



渡されたレシートがこうなっていてビックリ。
80元のミルクティーを頼んだ時に「お客様がお1人の場合は10%のチャージ料をいただきます」とは説明を受けてはいて、聞いた瞬間「何だよ〜、感じ悪いな〜」とちょっと思っていたんだけど。
結果的にレジで支払ったのは80元だけでした。
日本人だからおまけしてくれたの…?しかもチャージ料はおろかサービス料(と思しきもの)も結局取られなかったんですよ。
オーナーの方は余程の親日家なのだろうか、と勝手に思う事にして台中へ戻りました。


・ ・ ・


その後は、午後5時で閉まってしまい余裕で見学できなかった孔子廟やら



(何気に原チャのおじさんがオンカメ)


歩いているうちに本格的に日が暮れて焦りに焦った台中公園やら



(暗闇に映るヤギらしき銅像がかなり怖かった)


を通り、テケトーに入った食堂で夕飯を食べ、夜7時半過ぎにようやく相方に連絡を入れました。
相方は午後私と分かれてからは仕事をしていたワケですが、その間宿泊する場所を間違って教えられた上に重い荷物を持って相当な距離を歩かなければならなかったらしく、電話で話をする限りでも今日1日でかなり疲れた様子が伝わってきまして。
その上、一人旅初心者である私を相当心配していたようでした。


その後、無事にバスに乗り東海大に着いた後は宿泊地である「校友会館」に到着しました。



すぐ隣にセブンイレブンが入っているというスグレモノな建物。


今日1日だけでも足が痛くなるくらい歩き倒したけど、台中の旅はかなり楽しかったでございますよ。
重い荷物持ってもらった相方には申し訳なかったが…。
明日は、以前から台中に行くなら必ず行こうと決めていたローカル鉄道「集集線」に乗りに行ってきま〜す。


(2日目へつづく)

*1:アルファベット表記で「TUNGHAI UNIVERSITY」となってるけど当然発音できない

*2:あながち否定できない辺りが悔しい

*3:アーチ型屋根とステンドグラス造り。ベイリルさんという有名な建築士の方が建てたそうな

*4:日本で行くICOCA的なカードもあるにはあるのですが、2泊3日の旅では不要でした

*5:この時は「お姉さん!」と呼んでくれたのか〜、嬉しいじゃないか〜♪と一人調子に乗っていたんだけど、後から調べたら女性に対する「Excuse me」なんだね、この言葉。

*6:パオチュエスーというお寺の大仏で高さ約30m。どうやら記念撮影スポットらしい

*7:そもそも日本でブームになった珍珠奶茶が誕生したのも台中らしく、台湾で最初に茶芸館が普及したのも台中だそう。喫茶文化の源となっているそうです