ほぼ一人旅@台中(2日目)
台中滞在2日目。
今日は前から楽しみにしていた台中のローカル鉄道「集集線」に乗りに行きます。
考えてみたら、台湾で鉄道に乗るのは初めてと気づいた私(しかも単独)。
ホームで待っていたら5分ごとにやって来てくれるMRTとはワケが違う。
初日に続き、かなりドキドキな旅です。
台中駅の切符売り場。
何と、行先の書かれたボタンで切符を買えるのです。
そればかりか、横に英語の説明書きもありました。
駅員さんに聞いて切符を買わねばならないと思っていた私にとって、これはかなり助かりました。
鉄道のホームにある電光掲示板です。
最初は「経由・○○線って何?」ってなるんですけど、これは枝線や1つの駅に行く方法が2通り以上ある場合に表示されます(たいてい「海」か「山」)。←私も今回の旅行で知ったばかり
そんなワケで無事、集集線への分岐駅・二水駅に着きましたら…。
うぉっ!
「1日12往復」ってこういう事だったのかっ!*1
しかもこの「車次」って何?列車のデザインって事?
マニアとかってこういう所にも気遣って乗ったりするの??
それにしても…本数す…少な過ぎる…。
途中下車をして駅周辺を観光をしたはいいものの、果たしてその後夕方までに台中へ戻れるのだろうか…。
不安になりつつも、以前から楽しみにしていた鉄道に乗った途端気分は一気に高揚。
私が乗ったのはこんな感じのデザインの列車でした。
列車は走り出し、やがて車窓からは一面のバナナ畑が広がり始めました。
持って来ていたi-Podで「Orange Express」*2をエンドレスで流しまくり、車窓から写真を撮りまくり。
いいねぇ、いいねぇ、ワクワクしますねぇ。
また、途中では「緑のトンネル」*3と呼ばれる所を通り
列車はやがて集集線随一の観光スポット「集集駅」へ。
列車のオブジェ*4が所々にありました。
列車マニアにはたまらんだろうな〜という、ニクイ造りになっております。
もともとここは日本統治時代に竣工された木造の駅舎なのですが、1999年の台湾中部大震災で倒壊してしまったそう。
それを地元の方の強い要請により戦前の設計図を元に復元されたそうです。
と、ここまで来て私の頭を過ぎったのはやはり帰りの交通手段について。
確かに、ガイドブックには「線路を並行する道路をバスが頻繁に行き交っているので交通手段がなくなっても困る事はない」とは書かれている。
それにしたって、駅周辺の地図にバス停のマークが全くないのはいかがなものか。
これは…バス停を自力で探せって事かー!?
またまた不安になりました。
でもまぁ来た瞬間そんなに心配してもしょうがない。
ここは1つ、歩きがてらバス停を探そうじゃないか。
そう思い直し、ブラブラ歩く事にしました。
・ ・ ・
是非行きたかったのが「集集神木」と呼ばれる高さ25mのクスノキ。
ですが、いざ行ってみるとそのクスノキよりも
クスノキの周りにあったよく分からんオブジェが印象的でした。*5
もう1つは、「武昌宮」と呼ばれる廟で、
1999年の地震の被害の大きさを後世に伝えるべく、何と全壊したままの姿で残されている―というものでした。
一言で言って「凄まじい」。ホントに「そのまま」でした。
日本もたいがい地震の多い国だけど、この「そのまま残そう」っていう発想ってあんまりないよなぁ。
(ほぼ1時間に1回しか降りない遮断機付近で撮影。こんな風景は台北でもなかなか見られません)
南国情緒溢れる風景をシャッターに収めながらも私の頭の中は
「おかしい…バス停が見つからん…」
となっていました。
途中、バス停らしきものは見つからん事もないけど、肝心のバスがそこに通っている様子が全く見られず。
困ったなー…これは相方との約束*6、時間変更してもらうしかないかな〜…と考えていたのですが。
結局、地元の方に尋ねる事にしました。
・ ・ ・
「往 台中 的 公車站 在哪裡 ?」
カタカナに書きますと「ワン タイツォン ダ コンツァーザン ツァイナアリー ?」
「台中行きのバス停はどこですか?」という意味です。
当然、上のカタカナをそのまま音読しても100%通じないので、「Excuse me」と声をかけて書いたメモを見せる、という事にしたのですが。
尋ねた集集駅の駅員さん*7はとても親切で私のメモをわざわざ音読してくれた*8上にわざわざ駅から出てバス停まで一緒に行ってくれたのですよ。
で、辿り着いたのが1軒のバイクショップ。
そこで駅員さんが何やら話し始め、「1枚…136元!」と日本語で伝えてきたのです。
え?まさか、このバイクショップがバス停って言うの???
バスチケット売ってるだけならまだ分かるけど…バス停もここ???
冗談抜きで「自賠責保険ついでに売ってます」ぐらいのノリで「バス停ついでにやってます」な感じの店だったのですよ。
うそだろー!
道を聞くだけ聞いたらバス停の写真撮ろうと思ってたってのに。
しかもこんな時に限ってチケット買った直後にバス来るし!
「バス来たよ!さぁ乗りなさい!さよなら、また来てね!」
と笑顔で見送られ(多分そんな事を言ってたんだと思う)、あっという間に台中へ向かってしまった私。
集集滞在・わずか2時間でございました…。
あああ。
集集に来たらバナナジュースやら土産モンやら買おうかと思ったのに。
どちらかと言えばバス停を探す事がメインになってしまって、あまりゆっくり歩けなかった気もするなぁ。
でもまぁこれも一人旅の醍醐味ってモンでしょう。
次来た時は最終駅まで行ってみようっと。
(3日目へつづく) ⇒ …のはずだったけど3日目は高鐵に乗って帰っただけなので割愛いたしますです、ハイ。
◆おまけ◆
本日のイメージ曲:「Orange Express」
くそー!神保さんカッコいいぜー!