もう笑うしかない
相方の職場(?)でやっている中国語のフリーレッスンに参加する事にしました。
巷でよくある会話学校のように「先週の土日は何をした?」「これについてどう思う?その理由は?」などと聞かれても100%答えられない*1ので、そういうスタンスのレッスンなら参加しないどこう、と思ったのですが。
ところが前に1度行った相方曰く「全然そんなんじゃない。まずは漢字のレッスンから始まって、次は会話例を発音してリピートするだけだから」と。
全く喋れない私でも全然参加OKとの事でした。
・ ・ ・
この日のレッスンの生徒は私と相方、そしてブリティッシュ・チャイニーズの女性の合計3人。
「大」と「天」と大きく書かれたプリントが配布され、漢字の成り立ちやその漢字を使った単語などが黒板に書かれ発音をしていく…という形でした。
クラスメイトのブリティッシュの女性はご両親が中国人なので中国語はペラペラ。
しかしずっとイギリスで暮らしていた為、喋る事はできても漢字を書く事ができないのだそう。
普段は英語圏で暮らしていたクラスメイトがもっと多い(らしい)為、この漢字のレッスンには比較的時間を取っているようで1時間近くかけて「大」「天」の2つの周辺単語(?)を習ったのでした。
ですが。
先生、このメインの漢字はメチャクチャ丁寧に書くんですよ。
一画一画「イー、アー、サン、スー…」って、メチャクチャゆっくり。
でも、それにまつわる発音に関しては結構サラサラ書いちゃって、終始その板書に必死でした。
いやあの先生、「大」の書き順とかそんな丁寧に英語で説明しなくとも全然書けるんですが。
その分、bpmfの方もうちっとゆっくり書いてくれませんかね。
板書追い付かないんですよ、アタシなんかは。
bpmf(ボポモフォ)と言うのは、中国語の発音記号の事。
こんな感じで、
例えば1行目「唇音」のそれぞれ「b」「p」「m」「f」にあたる中国語発音記号が、すぐ左側にある記号4つなのです。
なので、アルファベット表記の「ma」は、中国語表記で行くと「ΠY」となるワケですね(表参照して探してみて下さい)。
私も中国語圏に暮らす前は「中国人の子供はちっちゃい頃からいきなり漢字を習うのか?」と思っていたのですが、これが日本でいうところの「ひらがな」なのですね。*2
そして中国語の場合難しいのが言わずもがなである「4つの発音」。
「マー」って1つ言ってもトーンで4つの意味に分かれちゃうんだから、困ったモンです。
というワケで、このレッスン中終始「bpmfとトーンを書き写すのに必死」だったわけですね。
しかし。
レッスンは中国語はペラペラなブリティッシュの女性に照準を合わせた作りになっていて、会話部分のbpmfは本当にサラッと書かれてしまいまして。
のっけから「May I help you?」「I like this dress」が終わってしまいました。
アタシさぁ、これでも学生時代や社会人やってた時「書くのメッチャ早いねー」と誉められてたんですよ。
それが何だよ、今や見る影も無しだよ。
こんなにイチイチ黒板見直さないとbpmf書き写せない自分に、最後は笑けてきてしまい。
ついに板書しながら声を殺して笑い出す始末。
隣に居た相方はビックリしてましたが。*3
だってさぁ、笑うしかないって。
こんなにワケわかんない記号を一生懸命板書してる自分が滑稽過ぎて。
という事で、板書に気を取られたまま120分が過ぎていきました。
でも、せめてもの救いは漢字を新たに学ぶ必要はないって事。*4
次のレッスンは噴き出さないように気をつけよう。
何だか我慢大会な気もしてきたけど。