ほぼ一人旅@台南(2日目)

〜前回までのあらすじ〜

「台南へ行く」と台湾人の友人に告げたところ、友人の友人を紹介され、そのお方(かなりのエライさん)にいきなり電話を掛けなければいけないフラグが立ってしまった!


・ ・ ・


というワケで。
2日目・朝10時、恐る恐る先生の携帯へ電話をした私。


決まった事柄としては、
「本日午後4時、C中学の門入口で待ち合わせ」という事。
私から告げた事柄としては、
「主人は仕事中なので、私1人で行きます」という事。


ここで困ったのが待ち合わせ場所である「C中学」
旅行用ガイドブックには当然学校なんて載っていないし、ネットで場所をググッてみても、あるにはあっても「C女子中学」の住所しか指し示してくれない。


んー。どうしたものか。。。
ここでもう1度電話を掛けて「すんませーん、C中学の住所教えてもらえませんかね〜?」と気軽に電話をできる雰囲気もないワケで。*1


考えた末、私が取った手段は……



決め打ちでございました。


すみません!チキンな私は最初から女子中学の方へ行きます!
間違ってたらその時に「すみません!」と謝ろう…と。
会う前から何だか懺悔気分で出かける事になってしまいました。


・ ・ ・


さて、夕方まで台南をぶらつく事になったわけですが。
台南を散策するにあたって気をつけなければならない事が色々とある…と、ガイドブックには書いてありました。


1.日差し ⇒ うん、これは来て思ったけど凄まじいレベルね。水分補給と休憩しながらじゃないと、とてもじゃないけど日射病になっちゃうね。


2.トイレ ⇒ 数が少ないらしい。公共機関や廟に頼る事が多くなりそうな予感。ん?となるとあまり水分採るのも考え物か?


3.バス待ち ⇒ 時間通りに運行されない事が殆どらしい…えーい、こんな日差しの中待つくらいなら歩いてやるわ!


4.迷子 ⇒ 路地裏などで迷子になりやすい、とか。ちょっと重いけどリュックに会話帳も忘れず持ったぜ!(迷子前提かよ)


という感じで歩き始めました。
台南の通りはどこもきれいに整備されている所が多く、



こんな感じでお花ストリートもあったり、気持ちが和みます。
その後「延平郡王祠」と、



一体この名前のお廟が台湾にいくつあるんだろうか?と問いたい孔子廟



を見て回りました。
そして、台南はとにかく食べ物が美味しいという事で有名。
「フフ〜ン、食べ歩きしながら散策してやるんだ〜い♪」とワクワクして歩き始めていたのですが。




何度も言うようですが。



暑い。



ホントに暑い。



ってか、水飲まないと死んでしまう。
(まぁ飲んだ水間違いなく大半汗になって流れてるんだろうけど)


2日目朝にしてのっけからそんな調子だったので、昼食時には「すんません!冷房効いてる所入らせてもらえませんか!」という状態に体がなっておりまして。。。
入ったのがとにかく涼しい喫茶店(名前も分からん)。



セリーヌ・ディオンの歌が流れておりました。
嗚呼、横にカキ氷の店やら肉圓*2の店やら、食べてみたいものもたくさんあったってのに。
私ってほんとチキン野郎。


昼食後、途中地元のデパートなどで涼みながら休息を取りつつ「赤崁樓」へ行き、



「軒下にたくさんのコウモリがいる」と書いてあった為是非見たいと思い、行った台南市消防局」


*3


など見て回った後、一度相方のいるホテルへ戻る事に。
すると運良くフロントに相方の姿を見つける事ができ、午後4時の約束まで付近の喫茶店へ行く事にしました。*4


・ ・ ・


C女子中学までは市内からタクシーで約15分。
時間の頃合を見て女子中学に時間前に着いたワケですが、やはりと言うべきかしかしと言うべきか、先生は居ません。
っていうか、先生が何でやって来るのか(徒歩なのかバイクなのか車なのか)を何一つ聞いていなかった事にようやく気づいた私。
はうー、色んな意味で決め打ち失敗しちゃってんじゃないすか!と自分にツッコミを入れつつ、恐る恐る先生へ2回目の電話をかけました。


で、案の定。
待ち合わせ場所は女子中学の方ではなく
「すみません、女子中学に来てしまったのです…どうしたらいいですか」
と素直に泣き言を言ったら「そちらへ迎えに行きますので待っていて下さい」という紳士なお答えが。


・ 


で。
その後も紆余曲折ありましたが、午後4時40分(!)、やっと先生に会う事ができました。
何故これほど時間がかかってしまったか。
別に中学と女子中学が特別遠かった…というワケではなく。


先生はずっと「夫婦2人連れをずっと探していた」らしいのですね。
それで校門で1人で突っ立ってる私を訝しげに思っていたらしく。
いや、あの、1人で行くと告げたと思うんですが…という疑問はさておき、車*5に乗るように促され、車はC中学へ向かったのでした。


・ ・ ・


車はやがてC中学へ着きまして。
少し歩いた所にある「校長室」に案内されました。
中に入ってみると……。






どしぇー!!!


何この荘厳なお部屋!
っていうか改めて思うけど「何てお方を紹介してくれてんだ、私に」と友人に言いたくなるのも当然でして。
終始、ビビッておりました。
単なる「サバヒーのお粥食べたい」発言がエライ所へ飛んでっちゃったモンだ、と今更ながらに思いつつ。


更に、蓮のお茶までいただいてしまい。



(折角なので先生のかぶっていた校章入りの帽子も撮らせてもらった)


その後は日本語の上手な生物の先生も加わり、おもてなしをして下さり。
なんだなんだ、こんな通りすがりな旅の者に何でこんなに親切にしてくれるんだー!と驚いてばかりでした。


帰りには「ご主人と一緒に食べて下さい」と、サバヒーのお粥まで持たせて下さり。
また「良かったら明後日、大学を案内しましょうか?」と言って下さったので喜んでお受けする事にしました。*6


ホテルに帰り、相方と共にいただいたサバヒーお粥を頂きました。
こんなんです。



(とってもンマそうな白身魚。そして栄養価の高い牡蛎入り)


それにしても、台湾の方って何でこんなに親切なんだろう?って言うくらい親切ですなー。
今日1日その「おもてなし好き」な所にビックリする事がホントに多かったよ。
(最初はホントにビビッただけだったけど、次第に親切さにちょっとウルッときたり)


はぁ〜、台南良いトコだ!
暑いしミネラルウォーターないと生きていくのしんどくても、台南は力いっぱい良いトコだ!
そう思いながら、床に着いたのでした。。。


3日目は少し足を伸ばして、安平へ行く予定。
今度こそは、暑い中でも美味しいもの今日よりたくさん食べてこよう〜っと。


(3日目へつづく)

*1:何てったってそこの校長先生を28年間もやっていたお方と会うワケですから

*2:サツマイモの澱粉で豚肉を包み込んだ料理

*3:コウモリはいませんでした

*4:この日の朝相方が携帯を紛失した為、連絡を取るのが至難の業だった

*5:何と先生は運転手つきで現れたのでした…

*6:明後日だったら相方も仕事終わってるし、強引に連れて行ってしまおうという事にした