ほぼ一人旅@台南(3日目)

台南滞在3日目。
今日は台南からバスに乗って、西の安平(an ping … 1/2)へ行こうと前から決めておりました。


安平と言えば、2日目夜にいただいたサバヒー雑炊の存在を知った「王氏魚皮」のお店がある街。
台南の観光スポットの集まるグルメ地区という事を聞きつけていた為、是非とも行ってみたかったのです。


…と、思ったのに。
前日の寝付きが妙に悪く、起きたのが昼前
とてもじゃないけど旅行中とは考えられない体内時計です。
前日の眩し過ぎる日差しが思いの外私の体にこたえていたようでした。


と言っても折角台南まで来たわけですし。
行ける所まで行こう!とテキトーに考える事にし、近くのパン屋でパンを買いまず向かったのが




台湾南部を代表するエリート大学・国立成功大学のガジュマルの樹 でございます。
これを見ると間違いなく某○立のCMを思い浮かべそうですが、あのCMのロケ地はハワイだそうです、念の為。


遠くから見ていても某CMそのものですね。
近くに寄ってみるとどうなるのか……。



こんな感じ。
樹の下のベンチは学生達で大賑わいで、席を取るのが結構大変でした。


台南に来る前は「ガジュマルの樹なんて滅多に見れないわ!これは是非行かないと!」と気合充分だったのですが。
2日目の台南散策でガジュマルの樹はどちらかと言うと頻繁に見て、且つ、その近辺は死にそうなほど暑い所が殆どだったので、感動がやや薄れてしまいました。すまん、ガジュマルよ…。


・ ・ ・


お昼時を過ぎても相変わらずとにかく暑い台南ですが、成功大学の入口付近に市内バス停を見つけ、それが運良くこれから目指す安平行きである事が分かり、早速バスに乗り込んだ私。
結構な距離を走るはずなのに、台南のバスの料金は18元均一という何とも嬉しいモノ。
こりゃー台中より快適にバス旅行ができそうですわい。
乗り込んだバスの下車お知らせ方法が所謂“座席の上の棚に沿った紐を引っ張る”という、何とも古典的メソッドだったのも特筆すべき点でした(写真撮りたかったけど他の乗客の目もあり断念)。


で。
台湾の旅行ガイドブックをお持ちの方は是非見て頂きたいのですが、市内を走るバスは西に向かうと突如として運河に出くわします。




台南運河でございます。
ここが安平へ行くのに必ず通る景色でして、ひとまずバスが間違った方向に行ってはいない、という事が確認できます。
この日は端午節の前だったからでしょうか、運河にポールらしきものが浮かんでいました*1


安平の入口には何と日本語の説明があったので思わず記念撮影。



(何気に自分も映ってるけど)



台湾史の発祥地。
1624年、オランダ人はこの地に台湾初の西洋人移民地を建設しました。
その後1627年にZeelandiaと改名、貿易及び政治の中心地となりました。
更に1661年、鄭成功によりオランダ人から安平は取り戻され、ここに台湾初の漢人政権が誕生しました。
清朝になるまで安平は台湾で最も重要な都市となります。


…と、あります。


てなワケで、巡った場所。



安平古堡(あんへいこほ)。
1627年にZeelandiaと改名された要塞ですね。*2
庭に咲いていた真っ白でトロピカルなお花が綺麗でした。


続いて、安平港国家歴史風景区



観光客への配慮がキッチリとされている入口でした。
近くに蝋人形館があり、そこも勿論行ったのですが、生憎撮影禁止でした、残念…。


また、この庭では




カメラマン2人と1組のカップルが写真撮影をしておりました。
何かと言うと、結婚写真の撮影です。
お嫁さんがカクテルドレスを、お婿さんが銀色のスーツを着込んで撮影に臨んでおりました。


1度台湾の結婚式に参加した事があるのですが*3、台湾の新郎新婦の写真の枚数ってハンパないくらい多いんですよ、ホント。
「この暑い中皆良く頑張るな〜(特に長袖スーツの新郎さん!)」と思いながらいそいそと歴史風景を見学しに行ったのでした…。


途中、やたらグランドが整備された小学校なども通過したり、暑い中頑張ってブラブラしていたのですが、夕方が近づいても一向に暑さが引かないのがここ台南。
自分の今夜の夕飯の予定などもはやどうでも良く「冷たいもの食わせろ!」状態になって行くのが自分でも分かる。


そこで見つけたのが、安平で有名な豆腐デザート「豆花」を扱ったお店・「同記安平豆花」の……




2号店であります!!!*4


やたー!!!


2号店って書いてあるぞー!!!


いくらおばかさんな私でもこれくらい読めるようになったどー!!!


……というワケで。
ここで食べたのは




草苺牛奶口味的剉冰
*5です。


豆花が名物だって事はイヤっちゅーほど分かってたんですが、何せこの暑さ。
冷たいモン食べんとやってられんワケだすよ。
店員のお姉ちゃんが「ですがこれは…」みたいな事言ってた気がするけど、そこはゴリ押しで食べる!
いざかき氷出されて分かったけど多分「2〜3人前ですよ?」みたいな事言ってた気がするけど、そんなもん知らん!いいんじゃーい!


……というワケで、おいしく頂きました。
広々とした店内でゆっくり食べる事ができたのが何よりです。
安平行く際はここ、オススメしたいと思います。


・ ・ ・


かき氷のお陰でだいぶ体力回復した私は、再び安平をブラつき、次に行きたかった「蝦捲」のお店へ行って来ました。



「周氏蝦捲」の「蝦捲」でございます。
「蝦捲」とは海老を具にした春巻きの事で、豚肉や葱などのおかずもさる事ながら何よりプリプリした海老の食感が楽しめる、リーズナブルながらかなり満足できる一品です。


ところで、写真の右上にある緑色の物体ですが、実はこれ、ワサビだったりします。
「うそー!ワサビなんて辛いやん!」と言われそうですが…これ付けた方がより美味しかったのは事実(私も最初信じられなかったけど…)。


因みに、この店のメニューを見て「這個……這個……」*6としか店員さんに伝えられなかった私。
注文を受ける店員さんのいる場所にはカウンターを挟む為少し離れていて、且つ、そこではメニューの名前が書かれていない為、指で指し示す事ができません。
つまり、食べたいメニューを口で伝えるしか方法が無いわけでして。
名前を発音できない自分にかなりふがいなさを感じたりもしたのですが。


私の後ろに並んでいたおばさんが、代わりにメニューの名前を店員さんに伝えてくれたのは嬉しかったです。
その後は何とか「就這樣」*7「在這裡吃」*8の二言だけ言って乗り切りました。
相変わらず綱渡りな一人旅だけど、周りの方が親切なのが本当に助かるよ、台湾。


暑さに凹みつつも2日目よりはグルメ旅が少しはできたかな〜?とほくそ笑みながら、市内バス停まで歩き、台南市内へと戻りました。


途中、市内行きバス停近くで撮影した安平のシンボルマークと「王氏魚皮」のお店。




……閉まっとる……!!


ああ、昨日サバヒーのお粥食べれて良かった。。。


(4日目につづく)

*1:ドラゴンボートレースでも開催するのかな?

*2:現在は資料展示館

*3:2009年2月

*4:1号店は安平の中でもかなり西にあるため、再度バスに乗らないと行けない

*5:いちごミルク味のかき氷

*6:「これ…これ…」

*7:「それだけで結構です」

*8:「ここで食べます」